日日草のうた

秋のあじさい
雪割草

しおん
籠とざる
日日草
春の縁側
たんぽぽ
はなしょうぶ
時を待つ
生きているから
いのち
木の葉
野ばら

2008年 ライフプロダクション

詩:星野富弘 曲:岩渕まこと
編曲:西原悟
歌:岩渕まこと・岩渕由美子

岩渕まこと:アコースティックギター・エレクトリックギター・タンバリン(M5)
西原悟:アコースティックピアノ・エレクトリックピアノ・オルガン・アコーディオン
クラベス・シンセサイザープログラミング・コーラス(M11)
市原康:ドラムス・タンバリン(M11・M12)
谷源昌:アップライトベース・エレクトリックベース
佐久間順平:マンドリン(M6)・マンドリン/オールドタイプ(M4)・ドブロマンドリン(M8)
弦楽四重奏(M1・M10)
渡辺聖子/第1ヴァイオリン・川口馨/第2ヴァイオリン・村井由紀/ヴィオラ・百瀬郁子/チェロ
ホーンセクション(M2・M11・M12)
座光寺基光/トランペット・茶谷将彦/トランペット・武田和大/テナーサックス・霜田裕司/トロンボーン

クワイヤー(M11・M12)
上原ヨシュア・塩谷達也・重延勇矢・千代延大介・西原悟・野田修司・横山大輔
江戸明子・神山みさ・塩谷美和・竹下静・萩原ゆたか・ベック由美子

アディショナルボーカル(M12):塩谷達也
コーラス(M14):塩谷達也・塩谷美和・岩渕由美子
ハンドクラップ&フィンガースナップ:市原康・江戸明子・重延勇矢・ベック由美子・竹下静
サウンドプロデュース:MAKOTO BOX
ディレクター:岩渕由美子

星野さんと出会って1年以上が過ぎました。その間に何度かイベントにご一緒させていただいたり、コンサートに星野さんが来てくださったりと楽しい時を持たせていただいています。
ところがイベントがある日はなぜか天候が怪しいのです。ギリギリで雨が降らないとか、寒風が吹きすさんでいるとか、外は大雨などなど。そこで星野さんが私のことを「嵐を呼ぶ男」というようになりました。
高崎での野外イベントの時、星野さんの講演が昼で、私の演奏が夕方。昼は暑いくらいだったのが、夕方になると怪しい風が出てきて、急に気温が下がってきました。当然星野さんはお帰りになるだろうと思っていたのですが、何と開演時間になると会場に現れました。分厚いコートを羽織って顔にはマスク、頭には帽子の完全武装です。風邪等ひいたら一大事ですから当たりまえですが、越冬隊員のようないでたちでコンサートを聴いてくださったことをずっと忘れません。
星野さんの作品は、こんな風に日常の中にも「小さな命がけ」をしてきたからこそ、生まれてきたんだなと改めて思いました。
私はシンガーソングライターということもあり、一匹狼的なところがあります。(体型は狼ではありませんが・・・)星野富弘さんという兄的アーティストに出会えたことは本当に幸せだと思います。
「日日草のうた」は、そういう意味で1作目よりも互いを知り合った深さが感じられます。「生きているから」から「いのち」の部分は日本の従来の祭りから新しい祭り「ゴスペル」への流れを意識しました。ぜひぜひ聴きこんでいただきたいアルバムです。