マラカスとアクセサリーにご注意を

聖書のヨナ書というところにトウゴマという植物が登場します。葉は薬などに使われるようですが、その種子には毒性があり下剤のひまし油はこの種子から作られているそうです。

そのトウゴマと並んで毒性が高いというよりも、さらに毒性の高い種子を持つ植物にトウアズキというものがあります。

その種が赤くて美しいので装飾品に使われたり、硬いので楽器のマラカスの中に入れてあることも多いとのことです。

どうしてこんなことを書いているのかと言いますと、僕の近親のあかちゃんがマラカスを振って遊んでいたところ、何かにぶつけたのかマラカスが割れてしまい、中からこのトウアズキが出てきました。赤ちゃんですからそれを口に入れてしまいました。

まあ大したことはないだろうと様子を見ていましたが、嘔吐や発熱の症状が出てきたので、慌てて救急車を呼んで病院へ運ばれる事態となってしまいました。そしてわかったことがマラカスから出てきたのがこのトウアズキという猛毒を持つ種だったということなんです。

結論から言いますと、あかちゃんはその後数日間入院しましたが今は退院し元気にしているのでひとまずほっとしています。そして今後後遺症のようなものが出ないことを願っています。

さてトウアズの誤飲は病院でも初めてのケースで、管轄の保健所に問い合わせても事例がなく処方の仕様すら手探りの状態だったようです。血液検査等で全身状態を観察して対処療法を施しながら本人の回復力に頼るしかなかったようです。それでも各方面から情報を集めて治療してくださったおかげで無事に退院することができました。

改めてトウアズキで検索をしてみると死亡例もある猛毒であることがわかります。アクセサリーにも使われるので、割れて肌に触れ大変なことになったケースもあるようです。

とにかく子供に外国製や本格的なマラカスで遊ばせるのは避けていただきたいことと、アクセサリーを持っている方にはご注意いただきたくてここに書きました。

まさかマラカスで遊んでいて死の危険に見舞われるなんて思いもよらないことです。日常の中に思いがけない危険が潜んでいることがあるものですね。どうぞお気をつけください。

日記, 音楽

Posted by buchi