朝８時のパンの話
昨日僕は新しい所へ踏み出しました。それはYouTubeのMAKOTO BOXチャンネルにCD等に未収録の作品をアップしたことです。これまでもギターの弾き語りで何曲かアップしたことはあったと思いますが、自分なりに作品という意識で録音をし発表するのは初めてのことです。
僕がYouTubeチャンネルを初め、CD音源をアップし始めた時に以前から僕のことを心にかけていてくれる友人が、「以前の岩渕さんだったらCD音源のアップなんてしなかったですよね」と言っていました。まさに言い当てられた感じがしました。
先日娘から、娘の旦那さんがこう言っていたと言われました。それは「最近お義父さんのYouTubeを観ていたら、ひょっとして遺言のような気持ちでアップしているんじゃないかと思った」と言うことでした。実はこれには言い当てられたなと思いました。
YouTubeを始めた動機のひとつには自分自身のアーカイブを残すということがあったので、ある意味その通りなんです。
しかし先日来そこに新しい世界が突入してきたんです、それはYouTubeを自分のキャンバスのように、アトリエのように捉え直すということです。過去だけではなく未来も表現してゆきたいと考えるようになりました。
この文章の頭に「昨日僕は新しい所へ踏み出しました」と書きましたが、未来を表現してゆきたいという思いが昨日アップした『朝８時のパンの話』という作品に込められています。
アップにコメントをくださる方が何人かいらっしゃって、これまでとは少し違った感じで味わってくださったのかなと思っています。このカテゴリーは『sketch』という名前にしました。ちなみにタイトルに登場しているのは小学校時代の僕です（笑）。
みなさんのコメントから我が家の朝の光景を想起してくださった方が多いことがわかったのですが、実はまったく違うところからこの曲のインスピレーションが生まれました。でもそれは作品を小さくすることかも知れないので書かないようにしておこうと思います。
もし作品を聴いていただけたならば思いつくままのコメントを残していただけたら嬉しいです。それはコメントから作り手と聴きての空間を感じられるように思うからです。それは曲作りにとって、とてもとても参考になります。こんなことはライブでもCDでもなかったことです。YouTubeならではだと思います。
ということで昨日はYouTubeという巨大な城の扉を少しだけ自分で開けることができたような気持ちがしています。YouTubeが自分にとってかけがえのない楽器になってくれるのはいつのことでしょうか。
YouTubeが歌い出してMAKOTO BOXチャンネルに双方向の交流が生まれるようになったらいいなあと思います。MAKOTO BOXチャンネルの見届け人になってください。