広い世界の果てまでも

昨日Youtubeにアップした「祈り」は自分の曲の中でも好きな曲のひとつです。 YouTubeの冒頭でも話していますが、この曲はインドネシアのジャングルに沈む夕陽をイメージして作った曲です。

トークの中で出てくる女性宣教師とはEAさんのことで、僕よりも少しだけ歳上だったと思います。彼女はカリマンタン(ボルネオ島)で働いていらっしゃったのですが、その後移動中のバンの事故で召されてしまいました。

EAさんにはインドネシアではスケジュールのコーディネートや通訳でとてもお世話になりました。数日の滞在を終えた空港でお別れする時に、僕は安全な日本へ帰り、この女性はジャングルの中へ帰っていくんだな・・・、と何か言い知れない気持ちが湧いてきたことを忘れることができません。

この「祈り」が生まれたのは事故の知らせを聞く前だったと思います。夕方近所の河原を歩いていた時遠くの山並みに大きく夕陽が沈もうとしていました。その夕陽を見ていたらふとインドネシアのことが思い出されたのです。

この「祈り」は「広い世界の果てまでも イエスよ私を導いて欲しい」という歌詞で終わります。宣教師の方との出会いからこのような歌詞が生まれてきたのでしょうが、もし歌が祈りなのだとしたら、この祈りが聞き届けられたら僕は見知らぬ国へ行く人になってしまうのだろうか・・・と思い、しばらくは歌うことを躊躇していたものです。

今では「広い世界の果て」は自分が生きている場所でもあることがわかってきました。みんなそれぞれが生きるべき場所に遣わされて、その人でなければならない仕事に携わらせていただいているんだと。

今回改めて歌ってみてこの曲はは僕にとって大切な曲のひとつだなと再確認しました。

 

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Posted by buchi