拙者まだまだです

昨日はオンラインライブ開催までの経過を主催者的に描いてみましたが、今日はミュージシャン的に書いてみようと思います。

春先にコロナの感染が拡大し始めたころから東北応援団 LOVE EASTでアーティスト支援部門を設置して活動を開始しました。そのためのクラウドファンディングも始めて7月半ばまで続きました。多くの方々からのご支援を賜りなんと121%を達成させていただくことができました。そのおかげで夏には支援対象を少し拡げてお届けすることができました。

しかしこのアーティスト支援は一時的なものでしかないので、継続的な取り組みができないかと考え、6月からクリスチャン文化振興を願っての新しいプロジェクト設立へ向けての準備を始めることとなりました。このためには東北応援団 LOVE EAST以外の方々にも加わっていただき現在スタートへ向けての準備を進めているところです。こちらはもう間も無く概要をお知らせできるようになります。

このふたつのプロジェクトの中で考えたことは、自分のこともやらねば・・・(笑)でした。CD制作やら何やらも考えましたが、まずはオンラインライブの開催だということになりました。どうしてそう考えたかと言いますと、これは自分たちMAKOTO BOXだけではできないからです。「はあ!」と思われると思いますが、コロナは力を出し合って乗り乗り越えてゆく類のものだと思ったからです。

また、無料でライブを配信している方もいらっしゃいますがそれでは長続きはしません。またYouTubeで配信して別サイトでチケットを販売されている方もいらっしゃいますが、これはYouTube的にはNGなので、途中で配信ストップという可能性もゼロではありません。なので思い切ってイープラスさんからの配信計画を立てたというわけです。これまでの自分のライブでイープラスさんのような大手の業者を経由してチケット販売をしたことがない僕としては、これは結構高いハードルでした。

しかし昨日書いたように配信への技術的なことはひとつひとつクリアされてゆきました。しかし問題は自分です。オンライン「ライブ」とは言ってもいわゆる収録編集されたテレビ番組のようになってしまわないか?果たしてライブと呼べるものであり得るのか?等々かなり頭の中で試行錯誤をしました。そして演奏者としては大ホールでのコンサートをイメージした準備をして、ギンイロヒコーキのスペースらしい空気感を出せる時間にするという方向にまとまってきました。

なのでソロライブなのに2回の通しリハまでやったんです(笑)。最後の最後まで取り組んでいたのはギターと歌の集中バランスをどの程度にするかの調整でした。僕はギターを弾くことが好きなので、歌うたいなのに歌が二の次になる傾向があるんです(苦笑)。なのでリハを録音しては聴きなおして、歌に対する意識を変えて歌ってみる、を繰り返しました。

ギターの方は(やっぱりギターか)右手指の爪を伸ばし音をクリアにしました。親指につけるサムピックをつけるかつけないかでかなり迷いましたが、これは止めることにしました。またスライドバーも迷いに迷った挙句に金属製のものにしました(写真の真ん中)。

ライブをご覧いただいた方々はご存知ですが、本番でルーパーの操作をミスってしまいました。原因は靴の先が尖っていなかったことです(笑)。これは拙者ぬかりました(武士か)。

ルーパーという機材にはレコーディングやスタート、ストップのスイッチがいくつか並んでいるのですが、その間隔がふたつ一緒にも踏めて、別々にも踏めるという微妙な間隔になっているんです。ふたつ同時に踏むことがあるのでこの間隔しかないよなと思いつつも、ひとつだけ踏みたい時に隣も踏んじゃうことがままあるんです。ライブではうっかり先の方が大きめの靴を履いてしまいひとつ踏むところでふたつ踏んでしまったというわけです。拙者まだまだです。

とにかく今回のオンライブをとして新たな課題にも気づかせてもらいました。なので今後も更なるステップアップを目指して頑張ろうと思います・・・、と書きながら、そういう60うん歳はうざいなと思う自分でありました(汗)。