僕の夏が一段暑くなった

今日は終戦記念日。そして明日はベーシスト谷源昌くんが旅立った日です。昨年の8月16日のお昼過ぎに谷ちゃんの携帯から着信があり、「お!珍しいな」と思いながら出てみると電話の向こうの声は奥さんでした。その瞬間不安がよぎりましたが、きっと怪我か病気で入院したんだろうと自分を落ち着けようとしている耳に飛び込んできたのは「主人が朝起きてこなかった」という知らせでした。

あまりに突然のことに絶句してしまうと共に腰の力が抜けてしまい、立っているのが精一杯という状態になったことが忘れられません。谷ちゃんは多方面から注目をされ、演奏に油がのってきたまさにこれからというベーシストで、僕にとってもかけがえのない存在でした。

もちろんベーシストとしてかけがえがないのは当たり前ですが、谷ちゃんはある意味ものを言うベーシストだったんです。その時その場に必要な進言や忠言を躊躇なく発してくれる信頼できる存在でした。

ところで最近のコロナ対策においては国が溶けていってしまっているような感じがしてなりません。政治家の言葉が虚しく宙を舞っています。そんな中での終戦記念日に総理はどんな言葉を発するのでしょうか。もちろんスピーチに原稿はいらないなどと言うつもりはありませんが、自分でしたためたものでなければ聞き手には伝わりずらいでしょう。最近の総理のスピーチ原稿を読んでいる感の強さにはかなりの違和感を覚えます。もしも自分の言葉を持っていないのならば大きな問題ですし、誰かや何かに言葉を発することを止められているのならばそれは大きな問題です。

僕もいい年になり忠告をしてくれる存在が少なくなりました。おっと!忘れてはならない妻という存在がありましたね(笑)。もちろん心にかけてくれていてくれる友人達はいますが、そんなに頻繁に合うわけでもありませんし、互いにお互いを認め合っているという関係になっています。なのでなかなか互いに忠告をし合うという感じではありません。もちろん会えば侃々諤々、いや喧々囂々かも知れませんが(笑)。

終戦に谷ちゃんのことが加わって、今年から僕の夏が一段暑くなったような気がします。

日記

Posted by buchi