『一枚の布』 歌:岩渕由美子
今日はYouTubeのMAKOTO BOXチャンネルに、CD『北上夜曲』から岩渕由美子が歌う『一枚の布』をアップしました。この曲はこのCD制作過程で岩渕由美子のために作詞作曲した曲です。
CD『北上夜曲』が生まれるに至ったきっかけは東日本大震災の直後に、昔母がよく歌っていた『北上夜曲』が頭の中に聴こえてくるようになったことです。そしてその後復興支援活動の中で歌うようになり、２０１１年１２月にリリースしました。
収録曲です。
１ マラソンランナー
２ やまない雨はない
３ シャボン玉（作詞 さゆき）
４ バクが夢を食べるのは（作詞 大谷よしみ）
５ 君がいて僕がいる
６ 一枚の布
７ あなたが笑顔で
８ 北上夜曲（詞 菊地規 曲 安藤睦夫）
９ ほほえみの春
10 サヨナラは言わない（作詞 久米小百合）
このアルバムでは久しぶりに僕が簡単なマスターリズムアレンジをしました。そしてスタジオに入ってからミュージシャンそれぞれのインスピレーションが響き合って出来上がりました。
この時僕にはドラムとベースが躍動している録音がしたいというこだわりがありました。エンジニアの方もそれをよく理解してくださり、マイキングその他のアレンジをしてくださいました。
最終的なミックスダウンという作業を終えてCDプレスに入ったのですが、この時は初めての業者の方にお願いをしました。ところが出来上がってきた音を聴いた瞬間に「チガウ！」と感じてしまったんです。聴こえてくるのは情報で、目指した音じゃなかったんです。念のためにいくつかの機器で再生をしてみても結果は同じでした。
そして以前からお願いしていた業者に再度プレスを発注しました。そのことによって発売時期が遅れてしまったり、多少の混乱がありましたが、今でもやり直して良かったと思っています。肌触り感のあるドラムとベースの音を楽しんでいただけたら嬉しいです。
そういえばプレスに出すひとつ前の段階にマスタリングという作業があります。この作業は大手レコード会社のスタジオでベテランのエンジニアのにお願いをしました。その方が北上夜曲の演奏を聴いて「この北上夜曲は本当に素晴らしい・・・、ぜひ多くの方々に聴いていただけるようにしてくださいね」とおっしゃいました。
「多くの方々に聴いてもらう・・・」それは僕の力不足でまだまだ実現していませんが、２０１１年という特別な年に生まれた大切なアルバムです。