谷ちゃん

07/28/2023

2016年のライブのフライヤーです。

谷ちゃんと最初に会ったのは烏山のスタジオだったと思います。その時の彼はジージャンにブーツで、ロックミュージシャンといういでたちでした。

その後『歌声ペトラ』のレコーディングに加わってもらうようになってから、昨年リリースした『風に乗って』までの10作品前後のアルバムでベースを弾いてもらいました。ライブで一緒に演奏した回数は数え切れません。ですから僕の音楽には欠かせないベーシストでした。

先週の金曜日の午前、携帯に彼からの電話が入りました。彼の方からの電話は珍しいので、「お!どうしたんだろう」と思って電話に出ると、電話の向こうは奥さんの声でした。僕は咄嗟に「何かあったのではないか」と身構えました。そして奥さんから告げられたのは「今朝主人が起きてこなかったんです」。「主人は逝去しました」。ということでした。「え!谷ちゃんが・・・」僕はあまりのことに全身の力が抜けてしまい立っているのがやっとでした。

最近の谷ちゃんはとても売れっ子になっていますし、ドラムの市ちゃんも超売れっ子ですし、3人のスケジュールを合わせるのがなかなか難しく、結局昨年の『風に乗って』のレコーディングが彼と演奏をした最後になってしまいました。

昨晩お通夜に参列してきたのですが、未だに彼が地上の生涯を終えたということを理解できない状態です。もちろん頭ではわかっていますがどうしても納得することができません。

酷暑の続いた夏。谷ちゃん、市ちゃんとの『アコースティックボンボン』も活動を終えることとなりました。

奥さんと二人のお子さん、そしてお母様の上に慰めがあるようにと祈るばかりです。

谷ちゃん長い間ほんとうにありがとう。ありがとう。

『気分は各駅停車』では4’10’’から谷ちゃんのトークが聴けます。


日記, 音楽

Posted by buchi