おもしろ話（２７）
僕は３度インドネシアに行く機会がありました。最初に出かけた時にはインドネシアに住んでいたことのある同行者から、水に気をつけるように何度も言われました。生水はもちろんですが、氷も危ないんですよね。でも帰りにお腹を壊していたのは注意をしてくれた同行者の方でしたw。
インドネシアでは幾つかの新鮮な驚きがありました。ひとつは車が街中の信号で止まると群がってくる子供達です。それは物売りだったり、窓拭きだったりするのですが、なんだかみんなが生き生きとしていて。豊かって、貧しいって、なんなんだろうと思ったことです。
またレストランでは食べ物の一割を残すということでした。どうしてかと言うと、調理場の人に食べてもらうために残すんだそうです。
そして家を持っているほどのお金持ちはメイドを雇わないといけないそうです。もし雇わないと悪い金持ちと呼ばれるそうです。そんなこともあってかお金持ちの中には、自宅の庭に公衆トイレを作っている人もいるそうです。
ここまではおもしろ話が全然ありませんが、帰りの空港でのこと、搭乗するためのイミグレーションでパスポートを出すと、「入出国カードがない」と言われました。直前にチェックをしていたのでそんなはずはないのですが、パスポートを開いて「ほら、ないでしょう」と言います。そして「１０００円出せば入国カードを出してあげる」と言うんです。僕は迷いましたが結局１０００円を出してカードをもらい必要事項を記入しました。
後で聞いてわかったのは、パスポートを開いたときにカードを床に落とすという、ポケットマネー稼ぎによくやる手口なんだそうです（汗）。
イミグレーションで時間がかかっているのを心配した現地の方が、ガラスの向こうからジェスチャーで「お金を出しちゃダメだ」と言っているのに気がついた時はすでに遅く、１０００円は係の人の手の中でした。
イスラエルのエルサレムで時計を渡したことと言い、インドネシアで１０００円を渡したことと言い、僕は危機管理が弱いなあと思います。ちなみにこれは３０年ほど前の話ですから、今ではこんなことはないと思いますのでご安心を。