おもしろ話（２２）
あまり多くはありませんが、駅からタクシーに乗る時に僕は少し緊張します。というのも以前新大阪の駅からタクシーに乗った時に、運転手さんに行き先を告げると「お客さん、そこはすぐ近くやないですか。僕らはどれだけ待ってお客さんを乗せてると思てはるんですか？」と詰め寄られてしまったことがあったからです。その時は「すみません」とひたすら謝ったのか、「釣りはいりません」と言って降りたのかおぼえていませんが、あれ以来行き先の距離を確かめてから乗るようになっているかもしれません。
でも大阪の運転手さんには話好きで面白い人が多いので、乗車中にいろんな話を聞かせてもらいました。
あるお客さんで、運転手仲間には有名らしいのですが、いつも支払いが小銭の人がいるそうです。あえて小銭というくらいですから、きっと１円や５円玉混じりの１０円玉メインなのではないかと思います。「とにかく毎回数えるのが大変なんです」と言っていたので、その運転手さんは複数回その方を乗せたんでしょうね。
ある運転手さんは「大阪の車はマナーが悪いし、歩行者もマナーが悪い」と言っていました。特に交差点でのマナーが悪いとのことで、車は黄色になっても止まらないし、青になる前に発進し始めるとのこと。そして歩行者は赤になっても渡っているとお怒りでした。僕が「運転手さんは大阪なんですか？」と聞くと「いや僕は神戸です」と少し誇らし気な返事が返ってきました。
京都、大阪、神戸を僕達は関西とひとくくりにしてしまいますが、それぞれに相当違いますよね。