おもしろ話(3)

06/24/2023

10数年前に47都道府県で歌っていない県はなくなりました。最後まで残っていたのは宮崎県だったのですが、とうとう都城市で歌うことになりました。

コンサートの前日に都城入りをしてホテルにチェックインしたのですが、翌日のコンサートと同じ日に大相撲の都城場所があって、チェックインのカウンターにはお相撲さんの列ができていました。その中に並んだ僕の違和感の無さにちょっと焦りました。

このポスターは最近のものです。

夕食は外へ出でラーメンにしました。僕の隣にはお相撲さんが座りました。お相撲さんがラーメンを食べるのを初めて見ましたが、ラーメンどんぶりが茶碗のようで、僕の記憶では三口で食べ終えたことになっています。

次は同じ九州の柳川でのこと、何人かの方と一緒に鰻をご馳走になりました。それは蒸しあげた感じの鰻ご飯で、自分が食べた鰻の中ではトップクラスのお味でした。

食事を終えたのは閉店間際となりました。座敷から玄関へ出で靴を履こうとしたら僕の靴がありません。靴箱にはかなり履いた感じの靴が一足残っていました。靴がないことをお店に伝えると、店員さんが靴を探しながら「きっとこの靴の人が履き間違えたんですね、まったくこんなボロな靴と間違えるなんて困りますねえ」と大声で話していました。そうしたらまだ他のお客さんがいて「すみません、それ僕の靴です・・・」だって。ひとまず全員口をつぐむしかなく、気まずいのなんのって、気まずいレベルは最高潮でした。

結局靴はなくて、僕はサンダルを借りてホテルへ帰りました。翌日は自宅への戻りでしたが、早い時間だったのでそのままサンダルで帰りました。でもサンダル履きで空港に行くのって気分は完全に見送る人でした。

九州といえば温泉が多いですが、僕の記憶が正しければ霧島温泉炭燃荘という旅館に泊めていただいた時にご亭主が、「この温泉は命がけの温泉だ」とウンチクが始まりました。とにかく温泉は湯船に源泉が湧いていないといけないとのことで、ここのお風呂は源泉が間欠泉のように湯船に吹き出していました。吹き出すガスは危険なので浴場の壁はなく外気が抜けるようになっていたのを思い出します。それにしても時々ブシュと小噴火みたいに音がしてお湯が揺れるのはちょっと怖かったです。

とにかくこだわりの宿なわけですが、夕食に鮎の串焼きがでました。ご亭主はテーブルの脇につきっきりで鮎の食べ方を伝授してくれました。できれば自由にリラックスして食べたかったですね。

実はこの温泉宿は過去に土砂崩れで埋まってしまったそうですが、ご亭主が何年もかけて掘り出したそうです。その間に奥さんに逃げられてしまったとのこと(涙)。温泉のせいかどうかはわかりませんねって、これはおもしろ話じゃないですね。