(1)ウクレレについて

06/24/2023

この記事は以前のブログから転載しています。

FUJI X-T1 XF18-55mm f2.8-4 山田のいっぽいっぽカフェにて。

これまでギターの基礎的なことを書いてきましたが、ここでウクレレについてもふれてゆきたいと思います。

僕が最初にウクレレを手にしたのが小学校の4年の時でした。ギターが弾きたくて、あることがきっかけでギターを買ってもらったのですが、小学生の私にはハードルが高くて弾くことができませんでした。そこでウクレレならば弾けるかもしれないとひらめいて、ウクレレを手に入れたのです。当時はギター(クラシックギター以外)にしてもウクレレにしても習えるところはありませんでしたので、とにかく自己流でやってみるしかありませんでした。

その後はギターがメインになり、ウクレレを弾くことがなかったのですが、数年前に親しくさせていただいている関根一夫先生の勧めがあり、というか何故かウクレレと楽譜集を僕に貸してくれたんです(笑)。がきっかけとなってウクレレを弾くようになりました。さらに「東北応援団 LOVE EAST」の「音楽の種まき」という活動の一環として始まった、釜石でのウクレレ会や、東京基督教大学でのレッスンでもウクレレを教えて欲しいという要望が出てきたりして本格的にウクレレに取り組むようになりました。

ギタープレーヤーがウクレレを教えることに関して危惧する意見を目にすることがあります。それはギターと同じアプローチでウクレレを教えてしまうというものです。それは楽器のホールディングに始まって、押弦やストローク、フィンガリングにまで及びます。要するにほとんどがギターとは微妙に違うんです。

ウクレレとギターの共通点というと調弦です。ウクレレのチューニング(音程)はギターの5フレットの1弦から4弦と同じです。ウクレレのスタンダードチューニングでは4弦がギターより1オクターブ高いのですが、音名はオクターブ違いということなので、コードフォームは概ね共通しています。

ではギターとウクレレは何が違うのでしょうか。まず第1番目はホールディングの仕方です。ギターは膝の上に乗せたり、ストラップでぶら下げたりしますが、ウクレレは両方の腕や指を使ってホールディングします。

次に違うのは押弦です。ギターと同じコードフォームでのも指の使い方が違う場合があるんです。さらに右手のストロークの腕と手首の使い方が異なりますし、フィンガリングも違います。この辺の違いを意識して取り組まないとウクレレがギターのような感じの音になってしまうのです。

先にギタープレーヤーがウクレレ教えることの危惧についてふれましたが、逆に考えるとギタープレーヤーだからこそウクレレをウクレレらしく演奏するという意識を高く持って取り組むことができます。ギターはギターらしく、ウクレレはウクレレらしい音色を奏でるということです。

さてギターに比べるとウクレレは一見おもちゃのように見えますが、弦が4本であることと4弦がギターに比べて1オクターブ高いことがその個性を高めていると思います。テナーウクレレ(大ぶりのウクレレ)やソロウクレレを弾く場合はローGと言って、4弦を1オクターブ下げてギターと同じチューニングにする場合もありますが、僕はギター弾きだからなのか、このチューニングには魅力を感じません。スタンダードチューニングの場合は3弦のC(ド)が最低音になるのでもっと下の音が欲しいという気持ちはわかりますが、僕は逆にウクレレの高音側に広がっている世界を楽しみたいと思っています。

ウクレレはスタンダードチューニングの4弦が1オクターブ高いことによる独特のフィンガリングスタイルやコードトーンの響きなどなど魅力がいっぱいです。

また4弦ということは4つの音を奏でられるということですので、基本になるコードの3音プラス1音を出すことができます。7thの音やテンションの音も加えられるわけですから見た目よりも楽器としての必要は備わっています。気軽に始められる楽器のひとつですが、とても奥が深いと思います。

この演奏などめちゃめちゃ凄いですよねえ、ギターと違うでしょう。ちなみにこのチューニングはローGです。

というわけで、これからはギターと並行してウクレレの奏法や魅力にゆいても書いてゆきたいと思います。


ウクレレ

Posted by buchi